太古の昔から、人々は天空に輝く太陽や月、星々を眺め、熱い想いをもって永遠なるものを求めてきました。　いつしか、天体が自然、生き物、地上の出来事、そして、人の生き方に影響を与えていることを見出しました。

　これは、「大宇宙（マクロコスモス）」と同じように、生き物の中にも「小宇宙（ミクロコスモス）」があり、これらが照応・対応している、という考えにまとまっていきます。

　対応しているからこそ、生まれたときの「星の配置」から人生全体を読むことができます。　そして、心の中の宇宙が調和されれば、人生も整っていきます。　そのためには、一人ひとりが、本当の自分を見つけ、自分らしく生きることが大切だと気付きます。　自分らしく生きるということは、自分と、その周りとが、より調和的な関係を築くことだと分かります。　一人ひとりの生き方が、より大きな宇宙の調和にも影響を与えているからです。　アストロロジーは天と地を調和させる術でもあります。

　「アストロロジー」という言葉は、「星占い」「占星術」と訳されることが一般的です。　この言葉は、「アストロ（astro）」と「ロジー（logy）」の2つの言葉からできています。　「アストロ」は「星」、「ロジー」は「学び 語らい」の意味があります。　ここから、「アストロロジー」を「星の学び」「星の語らい」と訳してもいいかもしれません。

　天体の運行が人間の運命を支配している、と考えられた時代があります。　それは言い換えると、星々の恩恵を活かすことで、使命や課題に気づき、自分らしい人生を創造することが可能だということです。　天空に輝く星の光は、内なる光に呼応しています。 　星々と語らうことで、今まで気づきなかった心の宇宙も語りはじめます。

【アストロロジーの歴史】

　占星術の歴史はとても古く、現存する最古のホロスコープ（天宮図）は紀元前2767年7月16日のものだとされています。　古い時代のホロスコープが現存する例は稀です。　おそらく、当時の占星術は祭祀として行われていたため、形として残すことを避けていたと思われます。　一方で、神殿などに残される天宮図は常しえの祈りのために残されたと考えることができます。

　紀元前２千年頃にはメソポタミアで「黄道12宮」が考案されていました。　この頃の占星術は天体観測や暦、宇宙哲学という広範な分野を持っていたようです。　メソポタミアだけではなく、エジプト、インド、中国など、古代文明には占星術は欠かせないものでした。

　アレクサンドロス時代には1903年間という長期間の天体観測記録を残していた、といわれます。　広範な知識と記録から、天空の現象が地上の事象に反映されるという「システム」を見出し、国家趨勢を深く研究しました。

　大バビロニア帝国のこの「システム」は、ペルシャ、インド、エジプト、マケドニア、ギリシアなど諸国に影響を与え、1世紀のエジプト・アレキサンドリアにおいて、天文学者プトレマイオスが『テトラビブロス』を著すことになります。　このアレクサンドロス時代に、占星術は個人の命運に言及するようになります。　『テトラビブロス』はラテン語・アラビア語に訳され、ローマ帝国にも、占星術は受け入れられました。　

　しかし、ローマ帝国没落後、十字軍の遠征によるアラビア学問の流入を待たなければ、西洋占星術は開花しませんでした。　そして、ルネサンス時代に再び、古代ギリシア･ローマ学問の一つとして注目され、当時の医療家・自然科学者でもあった大秘術師パラケルススなどが、教会の圧力に抗しながら、その研究を続けました。　当時は大学で医学を修める者にとって、占星術は必修とされました。

　17世紀には、「天文学」と「占星術」の分離が始まり、占星術は迷信的で非科学的なものとして人々の前から姿を消すかに見えました。　それでも、第1次・第2次世界大戦の憂いの中、現代占星術の基礎を打ち立てたアラン･レオ、天文暦で知られるラファエル、数理統計学を駆使したカール・エルンスト・クラフトなどが登場し、現在では「ゴクラン効果」のミシェル・ゴクラン、「ハーフサム法」のラインホルト・エバティン、「ハーモニック法」のジョン・アディなどの多くの研究家が占星術発展の貢献をしています。

　この地球で21世紀を迎えた私達は、様々な学問領域の恩恵をうけることができます。　客観性を重んじる自然科学に加え、個人の主観性を大切にする深層心理学をもとに、心理占星術も発達しました。　

　ILLUMINATRIXは、人類の叡智「ヘルメス密儀」を応用し、太古から連綿と続いた天と地を調和させるアストロロジーを復興し、新時代に相応しい「たましいの占星術」を目指します。

【出生チャート】

　生まれた日時と場所を基につくられるアストロチャート（出生ホロスコープ）は、当人が生まれた場所を観測地とし、誕生時には惑星や星座がどのような配置であったかをあらわすものです。

　出生ホロスコープは、当人の性格や才能、人生の歩み方、運命の潮の流れを示します。　アストロチャートは、惑星（感受点）、12星座（サイン）、12ハウス、各感受点の座相（アスペクト）によって構成されています。

　各惑星、サイン、ハウス、アスペクトは象徴的な意味をもちます。

　例えば、太陽は本質・生命・活力・尊厳、月は後天的個性・感情・家庭・対人関係、水星は精神・知性・仲介・コミュニケーション、土星は堅実・忍耐・努力・孤独を暗示します。

　牡羊座は情熱・意欲・頭角・開示、天秤座は中庸・均衡・正義・観測、魚座は慈悲・信仰・贖罪・無意識を象徴します。

　第２ハウスは所有・財産・価値・安定、第６ハウスは労働・部下・健康・労苦、第９ハウスは教育・思想・外国・信条などという具合ですが、その組合せにより象徴する意味もバリエーションに富みます。

　以下に、出生チャートのリーディングの一例をご紹介します。

　以上のように、アストロロジーは天体によって才能や使命を見出します。　しかし、個人の命運に関しては、天体の影響とあわせて、当人の意識も強く影響します。　個々人に働く天体の恩恵は様々ですが、星の影響力を知り、その上で自らの「意志」を発揮することで、本来の自分らしさを開花できます。

　アストロロジーは、一人ひとりが本質的な「自己」を表現し、生まれてきた目的を果たすため、宇宙のリズムと調和する方法を見つけるためにあります。

　《占術例》
　　・ネータルチャート　　うまれたときに刻印された青写真
　　・ソーラーリターン　　誕生日を基点に一年ごとに更新される運気
　　・ルナリターン　　潜在意識のピーリング
　　・プラネットリターン　　2年ごとのビジネス・マーズチャート、12年ごとのサクセス・ジュピターチャートなど
　　・エレクショナル占星術　　チャンスを選定
　　・ドラゴンヘッド＆ドラゴンテイル　　前世のカルマとたましいの成長
　　・ブラックムーン・リリス　　こころの内奥にある秘密の扉
　　・ヴァーテックス＆アンチ・ヴァーテックス　　宇宙船地球号の乗組員としての指標と才能
　　・アラビックパート（ヘルメティックパート）　　ヘルメス密儀の7惑星
　　・先行日食＆月食　　もう一つの使命と克服すべきテーマ
　　・ドデカテモニー・チャート　　人生の基本姿勢と潜在意識
　　・アルケミック・デカン　　惑星の階梯の錬金術
　　・アンティスキアとコントラ・アンティスキア　　ネータルチャートの調律と補正　　
　　・恒星のパラン　　神話的共鳴　
　　・プログレッション　　たましいの時刻表
　　・トランシット　　チャンスの波
　　・7惑星のクロノクレーター　　乳幼児期　学童期　思春期　青年期　中年期　壮年期　円熟期
　　・フェルダリア（フィルダリア）　　人生のメジャー・ピリオドとサブ・ピリオド
　　・星の吉方位　　天と地の吉方位
　　・新月のお祈り　　新月と共鳴するお祈り
　　・アストロワーク　　イメージと体感で体験する内なる宇宙

　ＩＬＬＵＭＩＮＡＴＲＩＸのスクール部門は「セラピースクール シーズ（Seeds）」にて運営しています。

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